創業にあたって

創業にあたってイントロ

20年間携わってきた生命保険販売をきっかけに、私は「死の病と闘っている」多くの人々と接してきました。「闘っている」時の顔は、いつもお会いしているお客様の顔ではなく、普段、家族・友人・知人・会社の上司・同僚などに 向ける顔とも違った、つらく、我慢を強いられた、しかし、一方では覚悟の決まった顔でもありました。

そして、やがて訪れる死、周りの人々の疲労と喪失感は言葉では言い尽くせないものがあります。こんな時、私はいつも「何ができるのか」を考えさせられました。

又、たとえ病との闘いに勝利したとしても、「身体が元に戻らない」、「前と同じことが同じようにできない」という厳しい現実に直面します。「少しでも以前と同じ様に生活してもらいたい」と痛感させられました。

これらの経験から、ひとつの結論に達しました。

「どのような小さい叫びでもそれをキャッチし、差し出がましくならない謙虚さでそれを受け止め、さらに方向付けまでお手伝いしたい。可能な限り長生きして頂き、生きる喜びを享受して頂く具体的な道標を示したい。」これこそが、私の使命であると考えました。

すなわち、生命保険契約時の約束である死亡保険の支払いを、いかに先送りし、いわゆる「遠い約束」にするかの答えを探すことが、 生命保険に長く携わってきた私の人生のテーマであり価値観になったのです。

私は2001年から、「超伝導の技術を利用して、落雷が原因の瞬間停電によっておこる半導体工場の生産ライン停止を回避する」という国家プロジェクトに参加しました。

このプロジェクトで、炭素線がん治療の治験を1994年より行っている文部科学省の独立行政法人である放射線医学総合研究所(放医研)の 初代の所長、炭素線装置の開発者である平尾先生にお会いしました。そのご謦咳に触れ、深甚なるご見識と高潔さ、さらに、ご高齢にもかかわらず、今も持ち続けておられる志の高さに、魅せられました。

プロジェクトに参加してから約一年たった2003年の秋のことです。平尾先生から、炭素線がん治療の話を初めて伺った時は、信じられない思いでした。

しかし、私自身何十人ものがん患者を放医研病院にお連れし、この治療方法こそ、患者の「クオリティ  オブ  ライフ」を実現させることが できると確信いたしました。

治療の様子を見て、その素晴らしさを肌で感じることができたからです。

また、何よりも収穫だったのは、放医研病院で熱心に治療に当たられる先生方に接するたび、「がんに対しての心構え」, 「インフォームドコンセントの重要性」、「患者の方々へがんと闘う覚悟を植えつけること」は、より良い方向へ導くための大切な部分を 担っていることが、わかったことです。

毎年、何百万人を超える人々に死が訪れ、そのうち30万人強の人々が「がん」という病によって死を迎えます。社会生活環境の変化は大きなストレスを伴い、人々に襲いかかります。それが”がん”という病気を誘発するのです。国もがん撲滅をテーマに掲げてから20年経ちました。

その間、手術の技術進歩はもちろん、さまざまな抗がん剤の開発、放射線治療の進歩、免疫療法の発見、炭素線治療治験開始など、 本来がん患者に提供されるべきものも非常に多様化してきました。

ただし、これらは治療する側の病院・医師サイドからの一方通行の形で患者に提供されるものがほとんどであり、 患者サイドに立った、より適切な方法とフェース・ツウ・フェイスで向かい合ってフォローしていく「生きる支えになる」本当のフォロー という理想の形には達していません。

専門家の目線ではなく、お客様や患者さんの目線で考えることが、「私ならできるかもしれない」、 多くのお客様の死に際を共に過ごした経験から「私ならきっと一緒に考えることができる」という強い想いなって、 先に述べた私の使命を実現するため、株式会社アムテックス(英文名:AMTECS Advanced Medical Technology Cure Service)を 立ち上げることを決意いたしました。

アムテックスは、数多くのがんや成人病である心筋梗塞、脳卒中などによって命を失うかもしれない人々へ、お力添えの出来ることを願って、 炭素線がん治療と成人病医療情報サービスの提供という二つをベースに事業展開します。

まず、炭素線がん治療の提供ですが、最近増加している肺がん、肝臓がん、難治がんといわれるすい臓がんに特化した 炭素線がん治療施設を「民間企業としては世界で初めて」建設し、医療機関と共同で運営することを目指します。この炭素線がん治療は「日本発の技術」であり、将来的には海外への普及も視野に入れて活動します。

もう一つの柱である成人病医療情報サービスは、さまざまな方々を対象に、常にお客様や患者さんの目線で考え、「生きる支えになる」ことと 「クオリティ  オブ  ライフ」を目指したフェース・ツウ・フェイスのフォローを、ご提供できる体制の構築を目指します。「成人病にならないことが最善である」ことは間違いありませんが、予防診断に関して、多くの人々は無関心です。

特にがんの場合、厄介なことに自覚症状がなく、通常の定期健康診断で発見できる可能性は極めて低いのが現状です。そこで、PET等のがん発見に効果がある診断方法を活用した新しい予防診断のビジネスモデルを開発します。がんは、早期発見さえすれば、必ず完治できる病気であり、如何に早く見つけることが出来るかに心血を注いでいきます。

一方で、がんに罹った方には、高度先進医療や海外の医療機関との提携も視野にいれ、より適切な治療方法に関する情報を提供するとともに、 状況によってはセカンドオピニオン・サードオピニオン取得の機会を積極的に支援するという新しいサービスを展開します。

お客様との生命保険契約時の約束である死亡保険の支払いを全うすることはもちろんですが、 私を支えてくださったそのお客様や親族、友人の方々、地域社会のために、がんで亡くなる方や成人病で苦しむ方を一人でも減らし、 死亡保険金の支払いを一日でも長く先送りし、いわゆる「遠い約束」としたい。

人が生き永らえることで流す涙の質は、亡くなった時に流す涙と全くその質が違います。

生き永らえる喜びの「希望の光はアムテックスから」、いま発信されるのです。

株式会社アムテックス

代表取締役 吉川 佳秀